中古住宅 雨仕舞04：水の道は導火線？雨水を呼び込み劣化を進行

水の道は導火線？雨水を呼び込み劣化を進行させています。

上の写真に注目！雨水を呼び込み劣化を進行させています。電話かアンテナの線を、あとから室内に取り込んだ状況です。
注目すべきところはその線の室内への取り込み方です。屋根から窓の横に沿って下ろし、横に這わせ、最後に上げてから壁の中へ・・・・・・《上げて》、これが大事なことなのです。

雨水は配線を「水みち」として伝います。あらゆる開口部は水を引き込まないよう、水を切る仕組みをつくらなければなりません。
エアコンや給水、排水の穴は室内から室外へと勾配をとり、電線の取り込み穴も外に向けて勾配をとります。配管も穴の下から立ち上げて取り込み、外壁に取りつける金物のビスの向きも下から斜めに入れます。

上の写真にある矢印は屋根の上のアンテナを固定するワイヤーを止めている釘です。
ワイヤーは上から下へ、釘への水みちをつくっています。さらに屋根の雨水を切るための「水切り」にも重なるため、より多くの雨水を呼び込んでしまうのです。
釘にもかなりのサビが浮き、それが外壁を伝っているのがわかります。おそらく釘穴から壁内部へも浸水しているものと推察されます。