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2016-03-31

耐震診断?耐震補強? それってホントに必要なの?

耐震診断・耐震補強の必要性

2011年3月11日の「東日本大震災」で自宅や周辺の被害を免れた家々を見て、「大丈夫でしょ?  この間の地震でも倒れなかったのだから」と多くの方々が実感しているのではないでしょうか。

天災に対して「絶対に大丈夫」と言い切れるでしょうか。
今日の耐震性の基準は、建築基準法で定められたものです。大規模な地震の災害後に、これまでの基準を見直・更新・補強されてきました。それならば、「今の基準で設計がされていても安心できないのでは?」という、疑問が湧き上がるのも当然のことではないでしょうか。
人間も過去から学び、技術や研究は進み、より安全性を高めるために厳しい基準を設定しています。

想定される地震に対して、割増された安全側の基準を設定しています。
押さえて置きたいのは、この基準は建物が無傷であることを保証するものではないことです。建物が傾き、住むことができない状態になる「損傷」については許容。建物の柱が倒れ、壊れてしまう「倒壊・崩壊」から人命を守ることを最優先としているのです。

新耐震基準の概要
(国土交通省HPより引用)http://www.mlit.go.jp/common/000188539.pdf

基準を「絶対」とはとらえず、いろいろな要因が複合的に作用することと、人命を守ることを念頭にできる限りの対策をとることが大切です。

地震が建物に及ぼす影響には、3つの要因があると考えます。地震そのものの特性による基本要因、建物の性能による建物要因、建物の置かれた環境による環境要因。それぞれの要因が複合的に作用し、建物に影響を与えます。

基本要因:
02-01-01kamizumou
地震によって地面がどのように揺れるのか
地震の種類、規模、震源の場所と深さ、地震の揺れの方向、周期、地盤状況
 
環境要因:
02-01-01building_boroya
同じ構造、規模の建物でも積雪や台風、荷物の配置に影響されます。
季節、天候、発生時間帯、生活状況(人の数や荷物の量と重さ)
建物要因:
02-01-01snow_house
揺れる地面に接する建物の状態
建物の基礎、規模、構造、強度とバランス、劣化状況、施工不良

とは言え、多くの要因を自分の住まいに当てはめ、一度に理解することはとても難しいことです。

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